看護学生のひいらぎです。
今回は看護学部に入学する、または看護学部に興味がある男性に対する情報を発信していきたいと思います。私はもともと経済学部から理転し、看護学部に入学しました。そのため文系学部と看護学部ではこんな違いがあるんだ、と僕が学生の時に感じた実体験や友人からの意見をもとに、看護学部の特徴や看護学部に入った男子のメリットデメリットをご紹介していきたいと思います!
・男女比はだいたい10:1
僕の学年だと100人中10人が男子でしたが男性の割合としては多い分類です。
また男性の数が1割に満たない学校も少なくないです。最近は男性看護師は増加傾向にあり、それに伴い男性看護学生の数は増えてはいますが依然として少数派に変わりないです。
・ぼっちにはなりにくい
まず男子学生の場合、10人ぐらいだと男子同士のつながりや結束感が高まりやすく、授業では男子が一角に固まって講義を受講したり、課題レポートの共有や先輩看護学生から共有された授業のレジュメやテストの過去問を共有するなどしてワンチームになることが多いと思います。
また僕の下の学年では、男子は三つぐらいの派閥に分かれていると聞きましたがいずれにせよ孤独になることは少ないかと思います。
・実習や学内練習でいい思いはあまりしない
学内実習でも男女共同で受講します。その際、バイタルサイン測定の練習や体位変換の練習ではベット上に寝ている(仰臥位等)の患者さんの体勢を変える練習を実施します。
(バイタルサイン測定というのは、血圧や脈拍、Spo2、呼吸数、体温測定など)
その練習では学生が看護師役と患者役に分かれて実施します。しかし、あまりいい思いはできません。例えば「体の密着!!」なんて妄想もありますが、練習中にそんなことを考えれる余裕がなかったり、そもそも下着を見せてしまうような練習の場合男子と女子がその時に限って分かれて実施するため、いい思いはできません。
体の密着もたびたび起こりますが、密着していることに女子は何も思っていないため、勘違いして告白して振られないようにしましょう。友人はそれで振られていました。彼は未だに勇者扱いされています。
・女子にモテる、ハーレム!は嘘
看護学部では四方八方どこを向いても女子がいて囲まれていますが、囲まれているだけです。女子が多ければ、希少価値の男子がモテるのでは、と勘違いしがちですがそんなことはないです。
また女子は同学部でなく、他学部や外部との交際関係が大半を占めるので独り身は割と少ないです。僕の代の男子では数人が、看護学部の女子と交際関係にありましたが、彼らは女子に積極的にかかわりに行き、中高でも女子との交際関係があった人でした。
つまりモテる人はモテるが、モテない人はモテないし、看護学部であってもほかの学部であっても積極的に行動しないと交際に至らないです。
僕の場合、女子と交際関係はなくいい人止まりだったので結局はどう行動するかによって変化します。
・良くも悪くも注目される
学生の1割である男子学生はなにかと注目されがちです。これはメリットデメリットがそれぞれあります。
メリット
- 顔と名前を覚えてもらいやすい
実習であっても大学であっても、男性看護学生は珍しいため、大学の先生や実習の受け持ち患者から割と顔と名前を覚えてもらえます。
また男性看護学生が珍しいためなぜ看護師を目指そうとしているのかを聞かれる機会が多い印象です。そのため比較的受けのいい会話デッキが構築しやすいので緊張しがちな実習では患者に看護師を目指した理由を聞かれたら、そこから会話をつなげることも可能です。
また入院中の患者さんは心理的不安に陥っているケースが多く、看護師や男性に対して「頼もしさ」を感じる人は多いため、そこで男子というの強みを生かしやすいです。加えて入院中は暇な患者さんが多く、ひょろっと患者の病棟に行くとお話相手になりやすいです。「看護男子!珍しいね!」「男性看護師モテるでしょ!」「看護師って女性のイメージが強いから新鮮」等の会話も弾みやすいです。
ちなみに実習でナースステーションや学生待機室があるのですが、そこにいると何かと実習担当の教員が実習の進捗を聞いてきたり、「暇ならAさんの情報収集に行きなさい」、「看護師さんのお手伝いしてきなさい」と言われることも多いため、避難先として患者さんの病室に逃げ込んで時間を潰してました。 - いろんなシチュエーションで頼られやすい
授業の練習で体位変換や血圧測定を行います。その際、女性より男性のほうが力が大きく、また体格もいいため患者役と看護師役の両方で重宝されます。血圧測定では男子のほうが腕が太く、マンシェットを巻きやすかったり、筋肉質であれば血管が見つけやすいので練習台としても重宝されます。また看護師になっても仕事は意外と重労働で、その際でも腕力や体力のある男子は強みを生かしやすいです。 - 就職に有利
男性看護師の需要は高く、その際ほかの業種に比べて男性の場合は引く手数多だと考えます。現在の大手大学病院でも男性看護師は全体の1割で、看護師は重労働な仕事や体力仕事が多いため、男性看護師の雇用は率先して行われています。
また部署によっては救急やオペ室だと、男性看護師の需要は高く、男性というだけで就職に有利だと考えます。
デメリット
- 目立ちすぎる
目立つというのは、メリットデメリットがあります。
例えば授業でも実習でも、矢面に立たされやすいです。
「じゃあ男子の君がリーダーで!」「A君がリーダー(カンファレンスの進行、実習のあいさつ、患者役、看護師役)やって欲しい!」ということが多いです。
僕自身社交的ではなく、前に立つことは苦手であったのに、気づけばリーダーになっていたりと様々な場面でアレ?と思うことが多かったです。実習でも最初は「いやーカンファレンスとか、あいさつとかやりたくない」と断っていましたが、最後の実習になると自然とカンファレンスの進行や看護師さんへのあいさつなどを、自主的にやっていました。また同学部で交際関係になると瞬く間にそれが共有されます。 - 母性など性差が考慮される領域には就職しづらい
実習では様々な領域に行きます、成人急性、慢性、在宅、小児、老年、母性などの実習の中で、陰部洗浄や全身清拭の際に「男性にされたくない」「恥ずかしいから無理」などと断られるケースも多いです。
母性領域ではそれが顕著で、2022年時点での女性の初出産年齢の平均は約30歳で、また僕の場合21歳の女性のケアを21歳の僕が実施するというケースもあり、褥婦(出産後の女性)のケアの観察項目に、乳房の緊満や乳腺等、また陰部切開だとその創部の観察などがあり、「男性には見られたくない」「看護師でもそれは嫌だ」と断られ、記録に観察したことやそれに関する考察などを記述しなければいけないのに、ケアを見れていなくてレポートが書きづらいなどのデメリットもあります。
私の場合、観察できなければその分楽になるな、と思いあまり気にしなかったのですが、ケアを見れていないため記録の完成度が女子と異なり低評価になることも多かったです。 - 同年代より給与は低い
世間一般的に看護師は高給、のイメージが多いです。確かに初任給だと看護師は同年代の平均を超えているのは確かです。しかしその給料の実態は夜勤手当加算によるものが多く、夜勤を抜くと同世代と同等、あるいは少し低いかな?程度に下がってしまいます。
また昇給もほかの業界に比べてあまり賃金が上がらず、30代サラリーマンと30代看護師ならサラリーマンのほうが給与はよかったりします。また若いうちは夜勤をこなす体力がありますが、加齢に伴い体力は減少し、夜勤が入りづらくなります。
結論
男子看護学生メリット
- 目立つ
- 頼られる
- 就職に有利
男子看護学生のデメリット
- 目立ちすぎる
- 特定の分野の領域では就職困難
- 給与が低い
でした。男子看護学生のメリットデメリットはほかにもありますが、この記事を参考にしていただきぜひキャンパスライフを楽しんでいただければ幸いです!
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